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次の日、目覚めると見慣れない部屋にいた。
(そっか、零の家に泊まったんだっけ?)
いつもと違う日常が現実を受け入れざるをえない…
(昨日のことは本当だったんだ)
零に用意されたスエットを脱ぎ、洗濯され綺麗に畳まれたいつもの服に着替える。
階段を下り、居間に向かう。
しかしそこには零の姿は見えなかった。
(どこいったんだ?)
すると、どこからいいにおいが…
(キッチンの方)
キッチンに向かうと零が料理を作っていた。
トントンと規則正しく、それでいて早い音が聞こえる。
零「あ、おはよう!まだ寝ててもよかったのに…」
優しく微笑む。
その笑顔に一瞬ドキっとする。
「いや、十分休ませてもらったよ。…それより、料理できたんだ」
零「ふふっ意外?」
「そうじゃないけど…あんなに強いのに料理もできると羨ましくて」
零「強くなんかないよ。私はちょっと強がってるだけ(笑)
…本当は蓮の方が強いんだよ?」
「そう…だったのか?」
零「うん♪だから羨ましいのは私の方!」
「へぇ…でも俺は零に助けられたし、すごく感謝してる」
実際、零があの時いなかったらって考えるとゾッとする。
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