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静かだ
聞こえてくるのは水の流れの音、広場の噴水だけ
とてもこれから昨日のような化け物が襲ってくるとは思えない…
時刻はすでに16時前、日が暮れる時間帯だ
「いよいよか…」
零「うん、準備はできてる?」
「あぁ、作戦通り準備は順調だぜ」
心配をかけないように軽く微笑む。
日が完全に山に隠れる。
―チャリン。
音がしたその時、世界が止まる。
零「来るよ!!」
辺りを見回す。
凍った世界にそれらしき影は見えない。
零「上!!」
零に言われて見上げると、紫の光が空を割り、銀の髪の男が現れる―。
零「時の…君!?」
(知っているのか?)
「どういうことだ?人が出て来るなんて聞いてないぞ!?」
零「…。」
零は喋らない。
いや、声も出せない状態のようだ。
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