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「いったい何なんだお前は!?」
そう言った瞬間、男が蓮に手を向けると、突如衝撃波のようなものに襲われる。
「…がっ!?」
遥か後方に吹っ飛ばされた蓮は背中の激痛に体を丸める。
?「貴様、誰に向かってものを言っている?」
そう言うと男は冷ややかな、 見下すような目で見つめる。
?「久方ぶりだな、零よ。まさかこんな場所に隠れているとは思わなかったぞ」
零は青白い顔で震えている。
零「…何の用?時の君である貴方が」
辛うじて口に出した言葉は蓮にもハッキリわかる程怯えていた。
「零…こいつは何者だ?」
零「“時の王”、『ハイル』。“向こうの世界”では伝説になってる大魔導師…」
「そんなやつがどうして!?」
ハイル「時が決めたことだ。貴様の存在は災厄を生む」
何を言っているのかわからないが、蓮にとって好ましくない状況なのは辛うじて解る。
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