情景

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零と出会ったあの日―――。 絶対と思っていた力は役に立たなかった。 零に…女の子に助けられたことがすごく悔しかった。 俺は―――。 俺の求める力は…。 「足手まといはもう沢山だ。俺は自分の身は自分で守る。そのための力が欲しい。」 『それが汝の力のカタチ。我が思うにまだ足りないものがあるようだ―――。』 足りないもの? 『強さの本当の意味。まずは自分自身を知ることから』 何を言っている? 「なぁあんた誰だ?なんでこんなとこに…」 『全てを知れ。そしてもう一度此処に来るといい。その時もう一度さっきの答えを聞かせてもらおう。』 光が薄れていく…。 「お、おい!?待てって!!」 『最後に―――汝の旅の無事を…』 パシー――ン!! 真っ暗な空間が割れる。
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