情景

6/8
前へ
/114ページ
次へ
「なんでお前はそんなにうれしそうなんだ?」 零「だってこういうの、面白くない?(笑)」 はぁ… どうしようもなさそうだな 零「大丈夫!まだ日が高いし、日の暮れまでにはなんとかなるよ」 なんでこんなに能天気なんだ!? 「なんか…この会話で零のイメージが変わったよ(笑)」 零「え?」 … 山を下りながら異変に気付く。 「いるな」 零「そうだね」 すると木々の合間からたくさんのモンスターが出現した。 『グルルル…』 零「ウルフ系モンスター、数は20ってとこかな」 「多いな」 零「練習にはちょうどいいんじゃない?ハイルの時はいきなり過ぎてその刀使えなかったし」 そういえばそうだった。 ハイルとの戦いはほとんど記憶がないまま終わってたから… 「構えは…こうだったかな?」 とりあえず剣道の中段の構えをとる。 零「来るよ!!」 『ガァアア!!』 (え? 嘘だろ…) ウルフの群れは一斉に襲いかかってきた。 本来、剣道は人と人の1対1を想定して作られたものだ。 相手が人であれば心を読むこともできるが、今回は初めての本能で動く獣が相手。 しかも複数である。
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加