情景

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「うぁ!?」 …体が思うように動かない。 いや、思った以上に動く!! 零「これは…想像以上だねぇ」 (なんだこれ、敵の動きが正確に分かる。) 次は右からの突進。 蓮は一歩下がって下から切り上げる。 次は上から。 ウルフより遥かにリーチがある太刀で突く。 (くそ…数が多いな) 零『火符、“イグニッド・バン”』 そう叫ぶと、回りのウルフは次々と爆発する。 「…っ!?」 すごい… 素直にそう思った。 そして再度自分の非力さに落ち込む。 零「ま、こんなものかな♪なかなか良かったよ、蓮」 違う… そんな言葉が聞きたかったんじゃない。 (俺はただ―――) 「どうやったら強くなれる?」 零「え?」 ただ純粋に強くなりたいと思った。 「どうしたらお前のように、魔法が使えるようになる!?」 零「えっと…魔法はきちんと法則なんかを学んで、正しい手順で習得しないと」 「…いつまでかかるんだ」 零「とりあえず三大国に行かないとね」 ―帝国? 零「あ、この世界は主に3つの国に分かれてるの」 「ふんふん」 零「信仰の国・アーリア国、軍事国家・ラナステル帝国、そして中立の伝統国・ヴィスタピア」
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