誘拐

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「なぁ、ところでここはどこなんだ?」 ずっと気になっていたので尋ねてみた。 すると、ロンは少し驚いた顔をして ロン「どこかも知らずに遭難していたんですか!?」 「うっ…いや、まぁいろいろあって」 (違う世界から来たなんて信じちゃくれないだろうな…) 零「私たち、気がついたらここに飛ばされてたの。」 ロンは怪訝な顔をしながらも話す。 ロン「ここはラナステル帝国領域内のウルカの村です。とは言え、見てのとおり、山の中でラナステルの中でも外れに位置しますが」 零「ラナステル…1番来たくなかったところに落ちたみたいね」 零はヒソヒソ声で話す。 「どういうことだ?」 蓮も小声で返す。 零「さっきも言ったようにラナステルは軍事国家、王直属の軍が統治しているの。」 「なるほど、俺達みたいな得体の知れない奴が捕まったら厳しそうだな」 零はコクリと頷く。 零「でもそれだけじゃないの、貴方は前世で国に終われていたって言ったでしょ?」 「まさかそれが…」 零「そう、ラナステルよ」
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