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HRが終わった後の休み時間。俺は一人悩んでいた。
場所は、放課後の教室。
ありきたりだが、いいムードが作り出せる気が…する。
…問題は、だ。
いつ告白すんだ?
いや、今日だ。
今日こそ告白しろよ俺っ!
なんて自分にエールを送るが、今日こそと思い続けて2ヶ月くらいを無駄にした事実が。
…ま、いっか。
用は告白すりゃあいんだよっ!
「無理だな。」
「な!?…って聖也か。ひどいな、お前…。」
せっかくのやる気を一言で無くさせるこの男。
フカザワ セイヤ
深沢 聖也。
こいつはとにかくイケメンでスポーツ万能で、すげーモテるヤツ。でも馬鹿。
「だって、お前そうやってずっと言えないまんまじゃんよ。根性ナシめ。」
「ゔっ…!」
気にしてる事をズバッと言うなよ…。
図星を刺された俺は、慌てて話題を変えた。
「…それにしても可愛いよなあ。瑠琉香ちゃん♪」
俺が見つめる彼女は、長いふわふわした髪の毛をしていて華奢で小柄。
色白で目ェデカくて…唇が綺麗な桜色なんだ。
抱き締めたら、気持ち良さそうな…。
「いや、ぶっちゃけお前可能性0じゃね?だって顔普通だしスポーツだってまあまあだし…頭はいいけどね、死ねよ。」
お前さりげなく死ねって言うなよ。しかも話戻すんじゃねぇ。
「うるさいなあ!どーせ俺はお前と違って普通なヤツですよ。」
「わかってるじゃねえか。」
…む、ムカつく…!
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