~桃子の生い立ち~

17/23
前へ
/245ページ
次へ
この事があってから、私は、自分がクラスメートと違う事に気付き始める。 クラスメートの女の子は、ピンクや赤のゴムで髪を綺麗に結んでいる。 でも私は…ボサボサの髪、お母さんがハサミで切ってくれる、斜めに曲がった前髪。 鉛筆、筆箱にも、友達と同じような、可愛いキャラクターは付いてなかった。 そして、私は仲間外れに合うようになったんだ。  「桃チャン…何か変だから…  一緒に遊べな~い!」 私の周りから、友達が居なくなった。 《私…変なんだ…だから…誰も私と遊んでくれない…んだ…》 あんなに楽しかった学校が、苦痛の場所に変わるまでに、時間はかからなかった… 学校も… 家も… 私には、ただ生きて行く為だけの場所。 家で、雨風を凌ぎ… 学校では、栄養と教育を貰ってた。 《何も楽しい事はない》 そう割り切り、諦めれば、私の苦痛は少し和らいだんだ。
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1957人が本棚に入れています
本棚に追加