発症

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宮下は背中に冷たい汗が流れるのを感じた。科学者の血と言うものか、無性に危機感を抱いていた。 そもそも村一つが皆殺しにあうなんて、戦争中でも今は有り得ない事だった。 もしや、という疑念が宮下の中で渦巻いた。同時にそんな事有り得ない、と言う思いで疑念を打ち消した。 宮下はコーヒーを啜り、気持ちを落ち着けようとした。しかし、やはりあの疑念だけは拭い去れなかった。
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