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ミーナとレイは、家へ入っていった。部屋に入り、机の上に用意されていた大きな布鞄からレイは服を取り出した。
少々タイトな衣装だ。ベージュの布地にオレンジの紐が編まれている。腰に巻くための布にはワンポイントに青、緑、赤の線がついていた。
下は動きやすそうなオレンジのパンツに、革でできたこの村独特のブーツ。さらに青の布地に赤とオレンジの炎が踊る篭手があった。
「さあ、ミーナ。とっとと着替えて来ちゃいなさい!」
レイが終始楽しそうに言い、ミーナは苦笑しながら着替えをもって自分の部屋に入った。
部屋に入って電気をつけたミーナは服を着替えはじめる。
スカートを脱いで、パンツを履いた。ブーツもはき、サイズを確かめる。ミーナの足は身長の割に細く長い。
上の服を脱ぎ、新しいものを着た。腰に装飾の布を巻き、あまった裾を右腿に垂らす。袖の下には篭手をつけた。
やはり少しタイトだったが、細身のミーナにはちょうどよかった。腰布の上に茶色の革でできた細いベルトを巻いく。このベルトには小型の剣が収まった剣帯がついている。
ミーナは姿見で自分の格好を確認。前髪を少しつまみやっぱり髪の毛短いな、と一人ごちて左のこめかみ辺りで結んであるオレンジのリボンを巻き直した。これは、国境の村の住人の証だ。レイもおだんごにした髪に緑のリボンが巻いてある。
着替えが完了し、棚に置いておいた指輪をはめた。
ふと、棚の脇に立て掛けてある剣が目に入る。ミーナが生まれて間もない頃戦で死んだ父の形見。お守りとしてくれた父の剣。
ミーナは腰にさげてある小型の剣を剣帯ごと外し、棚の上に置いた。そして細めのベルトや紐に通すための鞘がついた剣を自分の茶色の革でできた細いベルトに通す。
そして再び姿見を見て、柄の先についている綺麗な飾りのついている細身の剣を撫でる。
さて、とつぶやいて、ミーナは部屋を出た。
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