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仕方なく1人で家まで帰った。
家に帰るといつもは居るはずのお母さんが居なかった。専業主婦のお母さんが居ないと言うことは買い物か隣の市に住む叔母の所にでも行ったのだろう。
私は、茶の間のテーブルにドンと鞄を置いた。
テレビを付けた。
自分の顔を鏡で見た。
口から血が出てた。口が切れている。
ふと顔を上げる。
私は一筋の涙を流す。頭に鐘の音が鳴り響いていた。
私はが見たものはテレビに映っている石に座って微笑んでるお兄さんだった。
「何これ…この世のものとは思えないくらい綺麗なお兄さん…」
私はこの世とは思えないほどの美しいお兄さんを見て泣いていた。
ずっと鐘の音が響いていた。
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