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ぽかぽか陽気に包まれた春。時間がのんびりと過ぎていく。
~デンライナー~
「あ゙ーあ゙!暇だぁ!!」
赤い鬼の姿の彼はテーブルに両足を掛け、足組をし頭に手を組んだ。
「先輩。いつもそればっかり!それにはしたないよ。テーブルに足を掛けるなんて。」
青い亀の姿の彼は行儀良く椅子に座り、コーヒーを飲んで呆れるように言った。
「なんだとぉ!?どスケベ亀は黙ってろってんだ!!」
モモタロスはテーブルを叩き、凄んで立ち上がった。
「はいはい。黙りますよ。ま、先輩が女の子にモテない理由の一つなんだけどね。」
ウラタロスは丁寧にコーヒーを置くと、ゆっくり立ち上がりお決まりのポーズでモモタロスの前をうろうろしながら言った。
「なにぃ!!?テメェ、俺に喧嘩売ってんなぁ!?調度良い!気晴らしに喧嘩しようゼ!!!」
モモタロスは指をコキコキ鳴らし、腕を伸ばしたりして準備運動をした。
「僕はお断りだね。喧嘩なんてしたくないさ。先輩なんて相手にならないからね。頭での喧嘩だと。」
ウラタロスは人差し指で自分の頭を突きながら言うとふふっと鼻で笑った。
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