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「あーあ!終わっちゃった!つまんないのぉー↓↓」
リュウタロスは適当に座った。ふて腐れ気味に体育座りをしている。
「ふぅー良い湯加減だったぁー」
ハナはタオルで髪を拭きながら出て来た。いなかったのは入浴中だったからである。
「何やってんの?あんたたち!」
妙な雰囲気でハナは四人に聞いた。
「躓いて転んで頭をぶつけただけ!」
得意の嘘をついたウラタロス。
「ふーん。モモは?」
ハナに聞かれ、一瞬ドキッとするモモタロス。
「いやぁ~別に!!デコが広いから見せたくないだけ!!」
無理な嘘をつくモモタロスにウラタロスとリュウタロスは驚いた目で見た。
「へぇ~あんたいつもおデコ見えてるわよね?今更何隠してんのよ!!」
ハナがモモタロスの両手を退けると、コブができていた。その時、ハナの頭の中で、いない間にどんな事が起こったのか想像できた。
「あんたたち、またケンカしたのね!?」
ハナのドンピシャな一言に三人はギクッとする。
「リュウタロスがいじけてる時点でなんとなく予想はついたけど!」
ハナが言うと、モモタロスとウラタロスはリュウタロスに鋭い目を向けた。視線を感じ、リュウタロスは顔を上げる。
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