短編小説集第⑥部

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吾が輩達が産まれて約3週間が経った頃。     この日本家屋の縁の下にはいつの間にか、吾が輩と妹の2匹だけになっていた。    妹は兄弟達の中でも一番人懐っこかったのに、毛色が茶と黒と白の斑模様だったせいか、いつまでも吾が輩と一緒に残っていた。     吾が輩はと言うと…人間に興味がなく決して近寄らなかったのだ。   臆病とかではなく、おっとりとした性格だったのである。
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