短編小説集第⑥部

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吾が輩はマー君の家に着くなり風呂に入れられたのだった。     吾が輩、産まれてから3週間ちょっと縁の下に引きこもりだったせいか、人間には臭かったようだ。     この時、初めて入った風呂で吾が輩は風呂やシャンプーが大嫌いになったのである。     元々吾が輩達は水が嫌いである生き物だから仕方ない話だ。     マー君は吾が輩を念入りに洗った。 吾が輩はシャンプーの匂いや、シャワーなるものが恐くて、風呂場で恥ずかしながら、泣き叫んだのだ。
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