短編小説集第⑥部

9/20
前へ
/22ページ
次へ
マー君は吾が輩に恐くないよと何度も言って優しくシャワーをかけてくれたが、恐いものは恐いから仕方ないのである。       風呂から出るとマー君は吾が輩を念入りに拭いてくれてドライヤーなる物で吾が輩を乾かそうとしていたが、吾が輩ドライヤーなる物も恐くて仕方がないのである。     一難去ってまた一難とはこの事だと思った。     マー君は吾が輩の気持ちを知ってかどうか、ドライヤーなる物で吾が輩を乾かしたのはこの1回だけであった。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加