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永遠の宿敵
「じい様およびでしょうか?」
「うむ、入ってこい」
昌浩は、先刻清明に話があると呼ばれたので、これから起きることを予想しつつ清明のところを訪れたのである。
「話とは何でしょうか?」
「実は、昌浩にやってもらいたいことがあるのじゃ。」
昌浩は、やはりそうかとじとめになった。
「その顔だと察しがついているようだな。」
「なら話が早い、最近都を徘徊している妖怪がいるらしくてな、そいつが人に襲いかかっているらしいのだ。」
「ちょいといって払ってこい」
ムッ
「いやですよ!最近寝不足がちで、疲れてるんです!」
と反撃すると…
扇を開き口元に持ってきた。
(久々に来るか?)と昌浩改めて一同が思った。
「昌浩や、お前がぐーすか、ぐーすか寝てる間にも人が襲われているやもせんぞ?それなのに、自分の事を優先するとは…じい様は悲しいぞ」
我慢だ、我慢しろ俺!
「小さい頃は優しい子でじい様が頼まなくとも自分から進んで手伝いしていたのに。どこで、間違えたのやら。よよよ…」
ブチ!
「はいはいはい、わかりましたよ!行けばいいんでしょ?もっくん行くよ」
まだまだ、清明には勝てないらしい
「たく、じい様はいつも俺に押しつけて!たまには、やさしくしてくれもいいじゃないか(●`ε´●)」
と文句を言ってると、「孫~」ズベシャ!
「おまえら~いい加減にしろ!毎回毎回潰しやがって、それからどけ~」
文句をいってる間に、六合が助けてくれた。
「ありがと」
「そういえばおまえたちに、聞きたいことがあるんだけど」
「いいぞ!何でも聞け」
にこにこと答える雑貴達
「最近都を騒がしてる妖怪がいるらしいんだけど、お前たち知らないか?」
「もしかして、あれのことか?」
え?
カサカサと音を立てて向かってくる。
なんだあれ?見たことあるような …
「あれは、孫がよく知ってるものだぞ!」
よく知ってるもの?何かなぁともっくんと六合に目線をやる。が二人ともやはりわからないらしい。
そして、再度雑貴たちに目を向けたの。
「お!もうそろそろわかるぞ?」
昌浩達は、思い出したかのように迫ってくる妖怪に目を向けた。
そして…
「「「な!あれは!!」」」
(((ゴキブリ!!!!!!!!!!!!!!)))
「ちよっ…でかくない!?」
「あぁでかいな💧」
「まぁ、がんばれよ!」と言って去っていった。
続く
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