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「オンキリキリ、サハルカラハッタン!」
呪文と共に莫大な霊力が溢れ出しそのまま、ゴキブリにぶつけた。
ギャ~と不気味な声を出してたが、あまり聞いていないようだ。
はぁはぁ
「ちょっとあれ強くない?」
昌浩達は、苦戦していた。
「仮にも、生命力の強いからな、あれは」
と言いながら、炎蛇をはなったが、かわされた…否かわしたのではない、消えたのだ。
「消え…た?どこに行ったの?」
……………。
しばし沈黙が訪れた。だが、六合の声が沈黙を破った。
「昌浩、騰蛇上だ!!」
六合の言葉に、二人とも上を向いた。
((飛んでる~!!))
その姿は、恐ろしいほどに。もしかしたらこの前倒した東洋の妖怪窮鬼以上に手強いだろう。
「よけろ昌浩!」
よけなくてはいけないと頭では、わかっているが如何せん足が動かない。
チッ
「六合!!
「あぁ」
騰蛇が、ゴキブリに炎蛇を放つと同時に六合が、昌浩に駆けつけた。
「六合どけ」
と声と同時に六合より速くに誰かが昌浩を助けた。
「なっ!?」
「昌浩?大丈夫か!」
騰蛇と六合は、驚いた。
なぜ清明が、いるのかと。
「おい、清明!なんでおまえがここにいる!!」
「なぜって…昌浩が、ピンチだから来たに決まってるだろ?」とさも、当たり前のように言うものだから、さすがにあきれた二人であった。
それをキレイに流して、昌浩に向き直った
「昌浩は、相当ショックだったのだろうな。」
昌浩がどうかしたのか?さっきから動いてないようだが。
「フ~、ただ固まっているだけだ。」
固まっているだけか………それもそうだよな、昌浩は、虫は大丈夫だろうが流石にあんなのに遭遇した上に襲われそうになったのだから。
「昌浩大丈夫か?」と紅簾も話しかけたが返事がない。
仕方ないので、清明は昌浩に軽くびんたをした。
すると、正気に戻ったかと思うといきなり泣き出した…
「じい゛ざま゛~」
と言いながら、清明に泣きついた。
そして、しばらく泣いて疲れたのかそのまま寝入ってしまった
「寝顔は、変わらんな。」と言いながら、おでこに、ちゅっとキスをした。
[おまけ]
「なぁ六合…俺たちどうすればいい?」
「邪魔したら、後がめんどくさいから先に帰った方がいいだろ。」
「だな…」
そして、二人を置いて帰って行った。
[おまけ2]
昌浩は、そのまま清明と寝たことに軽いショックを受けた。
清明は、青龍達にしばらく小言を言われたとか。
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