いじめられっ子を      怒らせてはいけない

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D少年は奇声ををあげながら 窓をヘッドバットでぶち抜いた べきん、とおいしそうな音を立ててぶち飛んだ窓の向こうでベットの上で裸で向かい合う 二人の人間がギョッとして D少年をみていた。 どうやら交尾中におじゃましたようだ! 「ギュポオオオオオオオオオオオオオ!!!!」 しかし我等がD少年は予想外の事態に動揺する様子もなく、 天井に頭をぶつけんかの勢いで飛び上がり、 祖父の形見の包丁を手に持って気合一閃振りぬいて、 人を地獄に追いやりながら、 交尾に勤しむ悪漢め、 神の怒りを思い知れ! 涙涙に濡れながら、 地球の力を持ってして、 敵の背めがけ一直線、 ついに正義の刃を付きたてた! 「ウギャアアアアア!!!」 「ジギャアアアアア!!!」 「ミュポミュポォォォォォォォォォォォ!!!!」 悲鳴と咆哮が混じった! D少年は見事2匹まとめて串刺しにしたのだ!一撃必殺! じいちゃん…、 長すぎるぜこの包丁! 一体何に使ってたんだ! D少年は感慨に浸りながらも 死骸のサイフと金目の物を探し始めた。 殺戮への興奮のあまり好きな子が嫌いな奴と交尾してても動じなかったD少年である。 任務遂行後も公園でタバコ吸ったりせず戦利品をいただこうと考えるのも頷ける、でしょ?
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