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「ぬおおおおおおおおおおおおお!!!!
これじゃWiiが買えるじゃるじゃねえか!!!
なんであの野郎はこんなに
金持ちなんだ!許せん!」
少年は安田を殺しに行こうと背の包丁を取り出して再び走り出したが、途中で既に自分が殺してしまったことに気がついた。
「こ、この怒りどこにぶつければいいんだあああああ!!!!!!」
白目を向き、むひょーむひょーと雄たけびをあげ、夜の街を駆け抜けた。
繁華街に突っ込んできた
D少年を、酔っ払いや熟年カップルは驚愕の目で迎え入れたが、 D少年が走りさったとき、
彼らは野生に感化され、
鼻血を噴出しながら、阿波踊りを踊っていた。
少年はついに海岸に到達し、
沿岸沿いの通りを時速130
キロで走りぬけ、 海の道の
行き止まりに悠然と構えている米軍基地の中へ、門を体当たりで破壊して突入していった。
プルルルルルルルル
基地の中、潜水艦の中のような暗くて無機質な部屋で、
黒いヒゲを生やした白人の
おっさんが電話の音で飛び起きた。
「なにかね?人がせっかく気持ちよく寝てるのに。
ファックユーしちゃうぞ。」
「大佐!襲撃です!
時速100キロ以上で走るUMA
(未確認生物、Cryptozoology)が高速回転しながらこの基地を襲ってきました!」
「UMAだと!?それは良い、、
死体を本国に持ち帰れば
1000万ドルにはなるぞ!」
「そ、それは本当でありますか大佐!」
「間違いない!ニュースで見たもんね!」
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