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晶の答えをどう思ったのか、恭平は「そっか」と軽く流して前に向き直った。
ガラッ、と扉が開いて担任が教室に入ってくる。
すると、それまで騒いでいた生徒たちが蜘蛛の子を散らすように自分の席に戻っていった。
そんな様子に軽く溜め息を吐き、室内が落ち着いたところで出席確認を始めた。
ここまではいつもの風景。
しかし、担任が、
「えー、今日からこのクラスに新しい仲間が加わることになった」
そう言った瞬間、待ってましたとばかりに歓声が沸いた。
「入りなさい」という担任の声を合図に、扉の陰から一人の少女が姿を現す。
腰まで伸びた綺麗な銀髪に、切れ長の青い瞳。
その少女がゆっくり教室に入ってくると、それまで声をあげていた生徒たちが全員黙ってしまった。
「イギリスから来たサラシア・シルクレアさんだ。日本に来るのは初めてで、まだ言葉に慣れてないそうだから質問は控えてくれ。それで、水谷」
「はい? 何ですか?」
名前を呼ばれたので、とりあえず返事をする。
すると担任なは「立て」というゼスチャーをしてきた。
口で言えばいいだろ、と思いつつ、晶は椅子から腰を上げる。
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