乗り越えるべき壁

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「ま、まさか今日?!」 雅から少し離れようとする。 がシンクにぶつかり、またもや、距離をとれない。 「うん」 「ま、待って…だって今日は涼さんとこに予約…」 無理な言い訳をして、まだ理由を探そうとしていたが、倫子と話した事が頭をよぎる。 「私だけでなくて、雅も行くの?」 「当然、深雪のお母さんは、そっちが安心すると思うけど」 雅は、見合いをさせたがっている母親の事を知っている。 しかも母親は、雅の素性を調べさせ、修行を了解している。雅が行けば、母親へは効果的に説明ができるだろう。 「準備するよ?」 「うっ…」 雅は含み笑いをしながら、寝室へ入っていった。 .
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