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走り出した車は、私の実家むかっていた。
―私、はいって言っちゃった…
あまりの緊張に、思考もまとまらない。
結婚を意識し始めると、雅を違うように見てしまうのは何故か…など考えていると
「着いた」
「2人ともいるみたいね」
車が2台止まっていた。
実家までの時間が早い事より、両親が揃っている事に、動揺する。
「前もって、伺うと連絡しておいた」
「へ、へぇ~」
―ちゃっかりしてる
呼吸を整えようとした時、雅が私の手の上に、手を重ねてきた。
温かいが、同じく緊張が伝わる。
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