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雅のいたずらに笑うような空気の流れ。
「う・そ」
雅がそう呟くと、一旦私から離れ、雅は服を脱ぎ捨てる。
降りてくるキスと一緒に、雅の体温を、自分の身体で感じる。
―あったかい…
時に、優しく
時に、強引に
私の身体を抱き、何度も確認するように名前を呼ぶ。
私も雅の名前を、同じように繰り返し呟く。
「愛してる」
私は気を失いそうになりながら、その一歩前で行為を弱める雅へ、やっと顔をむける。
雅の言葉に、雅の触れる部分に、朦朧とし始める私は
「…愛…し…てる…」
絞り出した声を唇で塞いだ雅は、私の中に入って…
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