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気がついたら、まだ周りは薄暗かった。
すぐ隣に、雅の寝顔…
と思ったら、雅の目が静かに開く。
「おはよう」
「…はよ」
寝起きで声がでない。
雅のほどよくついた筋肉のつくりが、少しの光で、うっすら浮き出る。
「また、したい?」
視線をすぐ雅に戻すと、優しく微笑みながら、私へ手が伸びてくる。
「雅っ!」
額にキスされた後に、過敏に反応してしまった、後悔する。
赤くなる顔を隠す事もできず、しかし薄暗さの中で、どうにか誤魔化せていると信じた。
「深雪はエッチだなぁ」
「ちっちがっ…」
私の慌てた様子なんて、無視した雅は、軽く伸びて
「腹減った…。俺が作るから、ここで寝てていいよ」
そう言った雅は、また軽く私の頬に触れた後、私から離れた。
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