裏の話

2/8
前へ
/349ページ
次へ
ある車の中… 「三井くんとこは大丈夫なの?」 助手席の三井は 「実は今から…まぁ大丈夫でしょう」 その言葉を聞いた運転手は微笑み 「4人の事知ってる私としては、ひと安心かな」 「全く、雅のやつ、いいお義姉さんをもって…」 つばきは車の窓を開け、風をうけて、髪をなびかせた。 「大した事してないよ」 病院までつくと 「あ、ここで。それより体調はあれからいいんですか?外来に来てないでしょ。倫子が心配するから、定期的に来て下さいよ」 つばきは、困ったように笑い、ため息つきながら 「倫子の為に、行ってあげるよ」 三井は、口角をあげ、爽やかに微笑んだ後、車を降りた。 .
/349ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10709人が本棚に入れています
本棚に追加