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席に通された私たちは、椅子にかけて
「人の恋愛を操作するなんて、やっぱり無理がある。これは4人の想いの結果よ」
メニューを開く母親は、少しだけ顔をのぞかせ
「そうね」
呟くと、またメニューへ視線をおろす。
私は、ひとつため息をつく。
「そんなに結婚させたかったの?」
「ええ、安心していけるわ」
「……いつ、深雪に話すの」
私の質問をそらすように、母親はウェイターを呼び、注文している。
「できるだけ、早めに、ね」
メニューをウェイターに渡し、答えた母親。
ただの過保護なのか、なんなのか…
「もう私は仕事に専念するわよ?」
母親は満足そうに頷いた。
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