天罰

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彼の名前は杉村犬。 外見はおとなしそうな少年でした。クラスでも特別目立つ存在ではありせんでした。 でも彼には 裏の顔があったのです。 キーンコーン カーンコーン 学校の終りを知らせるチャイムが鳴り、みんなランドセルをせおい帰っていきます。 そんな中職員室では朝の事件について教師全員が会議をしていました。 「今日の事件は酷かったですなぁ」 「ウサギが3匹共殺されてるなんて…」 「一体誰があんな酷い事を…」 重い空気の中 コンコンコン 職員室の戸をたたく音 ガラガラガラ 「はいはい…あら!犬君。どうしたの?」 「日誌書き終わったので持ってきました。戸締まりも確認しました。」 「ありがとう。犬君は本当に真面目で先生助かるわぁ…あら?犬君今日、何かいい事あった?」 少年はニコッと笑うと先生に礼をして職員室を去りました。 いい事…?もちろんあったよ。 とってもいい事がね… 誰も気付きませんでした 。少年のランドセルに血まみれのナイフが入っている事に。 誰も気付きませんでした。 少年がウサギを殺した犯人だと…… 誰も気付きませんでした
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