天罰

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少年は戸惑っています。 なぜなら後ろから、見しらぬ老人がついてくるからです。 「あの…僕に何か用ですか?」 老人は何もいいません。 「…何か言ったら…」 少年が話そうとしたその時でした。 老人は無表情のまま口を開きました。 どうして君は動物を殺すのか 少年は一瞬驚きました。そして 「楽しいからですよ」 少年は笑顔で答えた。 老人は無表情のまま。 少年は小さく頭を下げまた先を歩く。 老人は言った。 君は動物の痛みが分からないのか 少年は歩く。 もし君が動物の立場ならどうする 少年の足が止まった。 「僕は人間です。動物の気持ち何てわかりません。この先分かる事もないでしょう。」 少年はそう言うとまた歩き出した。 老人は言った。 ならば君を動物にしてやろう。 どれだけ酷い事をしてきたか… 少年は立ち止まり振りかえる。 考える時間を与えよう。 少年の意識はそこで途絶えた。 天罰は下された。 老人…神様はそう言い残し消えていった
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