変わりはじめる心

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犬は暫くしてこちらにやってきました。そして少年に向かってこう言いました。 「よう。お前このへんじゃ見ない顔だな。名前何て言うんだよ」 少年は暫く反応できませんでした。 「い、犬が喋ったあぁ!!」 少年が驚く中、犬は不思議そうに言いました。 「はぁ?何言ってんだぁお前。お前も犬じゃねぇかよ。」 は? お前も…… 犬? 少年は理解できませんでした。でもすぐに思いだしたのです。 あのおじいさん!! 『動物にしてやろう』 まさか…嘘だろ!? そのとき少年は目を見開き絶句しました。 少年の足元にあるのは水溜まり。 そこにうつっていたのは自分の姿ではなく 泥で汚れた犬の姿でした。
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