一番大切なもの

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「うわぁ~やめてパパ!」 嫌そうにしながらも嬉しそうにはしゃぐ優 この笑顔がいつまでも続きますように くるみと大和は、優しい気持ちになりながら、そう願った 「さぁ、早くしないと、入学式に遅刻しちゃう」 大和の両親が買ってくれた服を着て くるみの父親が買ってくれたランドセルを背負って 優はくるみと大和と手を繋いで新しい人生をスタートさせた 二人の両親は、初孫をとても大事にしてくれている 仕事の合間を見つけては優に会いにきてくれ、笑顔を見せてくれる あの頃とは全く変わった、お互いの両親 大切なものを見つけると、人はこんなにも優しくなれる たくさんの愛を、優に注いであげる 小さな手を、二人は力強く握り締めた いつか、優にも 大切な人が現れますように そう願って         おわり
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