一番大切なもの

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うるせーな また緑川の話しかよ こんな女ばっかりだ 大和はうんざりしていた そんな大和の顔色をみずに、瑞希という女はなれなれしく大和の腕をつかんだ 「さわるなっ!」 大和の言葉に少し驚きながらも、瑞希はめげずに大和に近づく 「私ね、緑川に就職の願書だしてるんだ!もうすぐ卒業だから、今、就職活動中!まさか、あなたに会うなんて、」 「うるさい女だな!だまれ!」 「何よ、ちょっとひどいわね、あなた、」 二人のやりとりを龍之介が見ながら瑞希に話し掛けた 「瑞希!そいつは惚れた女しか優しくしねーんだよ、あきらめな」 瑞希は大和の顔をみながら一瞬にして笑顔になった 「マジでー、そういうの好き!ねぇ、私と付き合わない?」 大きな胸をわざと大和にくっつかせ、上目遣いで迫る瑞希 その瑞希の腕を払いのけ大和は立ち上がった 「おまえ、うざい、」 そう言い放って、大和は帰っていった
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