『夕日』

私は仕事柄帰宅する時間が遅く自宅に着くのは何時も夜遅くになります。
朝は人よりも早く出勤して、帰宅するのも人よりも遅く会社を出るようにしています。
営業の職に就いて１０年が経ちますが要領が悪いのか後輩にも追い抜かれ何時も時間に追われている生活を送っています。
そんなある日、何時のも時間に自宅を出たら雨が降っていました。
天気予報では今日は１日雨と言っていたので、予報が当たっているのですが、私は雨が嫌いです。
傘をさしての仕事は時間に追われている私には好ましいもので無いからです。
会社に着くのも何時もより少し時間が掛かりその分仕事の段取りを速くしなくては行けません。
以前、焦ってミスをしたことも有るので自分なりのスケジュールを経てていますが雨が降るとどうしてもスケジュール通りに行かないことも有ります。
会社に着いて、自分の気持ちに焦りは禁物と言い聞かせても、どうしても焦ってしまいます。
夕方になり人よりも速く歩き、会社に戻る自分。
気が付くと雨は止んでいました。
自分の目の前には綺麗な夕日が眩しく輝いていました。
雨上がりの夕日は地面も濡れてるからか、凄く綺麗に見えました。
普段は気にもしなかった事ですが、
夕日がこんなに綺麗何だと気付きました。
私は足を止めて金色の夕日に見とれていました。
私の周りを速歩きしながら通り過ぎる人達。
何だか急いでる自分に少し落ち着け。と言われてる様な気がして、少しだけ気持ちが楽になりました。
今日、１日自分には落ち着く時間が有りませんでした。時間に追われ、焦って仕事をしていました。
そんな自分が目にした夕日は凄く眩しく輝いて見えました。