誕生日

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「さやか、疲れた。帰ろう。」 「そだね。千春お姉ちゃんたちも心配するかもしれないしね。」 「うん」 「その前にちょっとトイレっ」 あたしがトイレから帰ってきたとき、春樹はさっきの場所にいなかった。 「…春樹??…どこ??」 「さやか!!」 向こうの方から春樹が走ってきた。 「すまん!!行こっか」 「うん!!」 あたしたちは手を繋いで水族館を出た。 ――電車の中で。 ガタンゴトン… ガタンゴトン… あたしたちは電車の端っこの横に椅子がある、たくさん座れるところに座っていた。 周りにも何人か人はいた。 「さやか」 「ん??」 春樹を見ると何か袋の中に手を入れていた。 お土産でも買ったのかな?? 「これ」 春樹があたしに何かを渡した。 「うわぁ…!!」
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