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「…琢磨!!」
麗華が顔を真っ赤にして琢磨を呼んだ。
が、琢磨は気付かない。
「あー!!まぢ最悪!!」
琢磨が叫んであたしたちは一斉に琢磨をみた。
「弁当忘れたしぃ…」
春樹と正彦は大爆笑。
「…あ…そ、そーだ!!」
麗華が叫んだ。
「なに??」
琢磨が麗華を見つめる。
「ああああたし、間違えてお弁当…2つ作ってきたん…だ」
「なんでだよ」
「お父さんの分もいるかと思って作ったらいらないって…!!どうせ琢磨もこんなことだろうって思ったし、持ってきたんだけど……」
「まぢ?!欲しい!!親父さんナイス!!」
もちろん嘘だってことはみんな分かった。
琢磨を除いては(笑)
麗華も素直に『琢磨の為に作ったの!!』くらい言えばいいのに、強がりだなぁ。
なんてみんな思っていた。
「…うめぇぇ!!」
琢磨が叫ぶ。
麗華の顔には最高の笑顔。
「ちょっと、うるさい」
麗華は琢磨の頭をペシッと叩いた。
『本当?!嬉しい!!』くらい言えばいいのに…(笑)
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