修学旅行

7/18
前へ
/612ページ
次へ
「…琢磨!!」 麗華が顔を真っ赤にして琢磨を呼んだ。 が、琢磨は気付かない。 「あー!!まぢ最悪!!」 琢磨が叫んであたしたちは一斉に琢磨をみた。 「弁当忘れたしぃ…」 春樹と正彦は大爆笑。 「…あ…そ、そーだ!!」 麗華が叫んだ。 「なに??」 琢磨が麗華を見つめる。 「ああああたし、間違えてお弁当…2つ作ってきたん…だ」 「なんでだよ」 「お父さんの分もいるかと思って作ったらいらないって…!!どうせ琢磨もこんなことだろうって思ったし、持ってきたんだけど……」 「まぢ?!欲しい!!親父さんナイス!!」 もちろん嘘だってことはみんな分かった。 琢磨を除いては(笑) 麗華も素直に『琢磨の為に作ったの!!』くらい言えばいいのに、強がりだなぁ。 なんてみんな思っていた。 「…うめぇぇ!!」 琢磨が叫ぶ。 麗華の顔には最高の笑顔。 「ちょっと、うるさい」 麗華は琢磨の頭をペシッと叩いた。 『本当?!嬉しい!!』くらい言えばいいのに…(笑)
/612ページ

最初のコメントを投稿しよう!

202人が本棚に入れています
本棚に追加