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ゲイルの声を聞いたジュエルは振り返ると拳を突き上げ、親指を立てて満面の笑みを見せてその場を後にした。
「さぁ、私たちは私たちに出来ることをしましょう!」
カレンの言う通りに自分たちに出来ることを全うしようと心に決め、野営地に向かう。
すると、すでに戦闘になっているのか負傷者が次々と運ばれて来ていた。
「なぁカレン、"闇に属する者"は1人だろ?」
ゲイルは負傷者の数を見て咄嗟に尋ねた。
「1人のはずよ。でも相手は危険度3S(トリプルS)の犯罪者だから…正直、どうなるか分からない…」
少し俯いて、最後は消え入るように言ったカレンの方を見て、ゲイルはニッコリ笑って励ました。
「大丈夫だよ!父さんも母さんもあの"テスタメント"に所属してたんだし、カレンは俺が守るからさ!」
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