Prolog "闇に属する者"~闇と光の眷属~

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その言葉を聞いたゲイルは少しバツの悪そうな顔をしながら頭をあげた。 「カレンは厳しすぎるんじゃないか?でも、ホントに悪かった…」 カレンと呼ばれた女性は近くの椅子に腰かけてゲイルの方を見ると、笑顔で言った。 「ちゃんと反省してる所はプラスね…80点。それと、奢って貰うのは喜んで、よ・ろ・し・く!」 彼女はカレン=セタリカ、18才。 カレンとゲイルは幼馴染みだが、カレンはゲイルの通うアカデミーの講師である。 性格は完璧主義者で、何に対しても点数を付けるのが癖だった。 そして何よりアカデミーを首席で卒業し、若くして講師を努める程の"天才"だ。
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