296人が本棚に入れています
本棚に追加
「取り敢えず支度するから悪いけどちょっと待ってて」
そう言ってゲイルはそそくさと着替えをし、洗面所に向かった。
この日はゲイルの両親共に不在。
ゲイルの両親はサイラムの騎士団に所属しており、親子三人が揃うことは滅多に無かった。
「お待たせっ!んじゃ行こうか」
手持ちぶさたにしているカレンを呼んで家を出ると、外が騒がしいのに気付いた。
「どうしたんだろう…?」
二人顔を見合わせて呟いてると、近所のオジサンが慌てて駆け寄ってきた。
「ゲイルにカレン、丁度よかった!」
最初のコメントを投稿しよう!