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S県K市に住む“神代 道希”
それが彼の名前。
「かみしろ とうき」
彼が私の今回の主役か…、
「ぱっとしないなぁ…」
少女は退屈そうに呟く。
そして、颯爽と彼に向かい歩いていく。
美しく長い茶色がかった髪をなびかせ、
口元に微笑を讃えながら。
そう、これは一つの物語の始まり。
ドラマチックに、そして始まりを伝える鐘のように厳かに……、
「チャンネルはそのままよ」
彼に少女がそう話しかけたところから、物語は始まった。
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