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奴が向かった先は屋上。
この様子だと奴に殴られるようだ。
「お前ってさうざいんだよね…少し強いからって後継者に選ばれるなんて…化け物はひっこんでろよ。だから…早く消えて。」
ボソッと奴が僕に言った。
僕は殴られてる間抵抗をしない。
してもどうせ殴られるだけだし疲れるからだ。
そのため、なるべく体に負担がかからないように体の力は極力入れないようにしている。
少したつと奴がいつもと同じように僕に殴り掛かって来た。
顔、腕、背中、足、ETC…
至る所を殴られる。
別に痛くはなかった。
痛みに慣れてしまったから…
不意にガシャンと音がして背中に金属の感触。
どうやら殴られているうちにいつのまにかフェンスの所まで来たようだ。
すると、奴はとどめと言わんばかりに大きく振りかぶって右ストレートを繰り出した。
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