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透夜「フゥちゃん。大事な話があるんだ」
兄貴がいつも真剣な話をする時、
絶対フゥちゃんって言うんだよな……。
『……何?』
透夜「フゥちゃんやっぱりカナリゼアに行かなければならないんだ」
『…………』
透夜「………絶対後から行くから」
俺は弾けたように兄貴の顔を見た。
透夜「大丈夫!犯罪じゃなくて[才能]で行くからね」
『……ブラコン………』
透夜「ははははっ!バァーカ!!」
『ぷっあはははは!!』
何となくわかってた。
もうすぐ俺はこの街から存在がなくなる。
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