1章 出会い

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僕の名前は直也。小学校を卒業したばかりだ。 期待に胸をはずませて、春からA中学に通うことになる。 そんな春休みの出来事…友達と自転車に乗り、地元をふらふらしていた。 そのとき、川の方から子犬の泣き声が聞こえてきた。そこは、コンクリートで固められた堀のような川であった。 僕は雪解け水の冷たさを忘れて、川に降りた。 そこには真っ白ではないが、秋田犬のような子犬がいた。片方の耳が切れていて、後ろ足の筋力が弱くなっていた。
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