プロロ-グ

2/3
前へ
/102ページ
次へ
        “3番線登り20時03分発         ○○行――・・・・・”       響くアナウンスに導かれるように、女の子三人が大急ぎで階段を駆け降りてくる         「はぁ~、間に合ったぁぁ」         そう膝に手を付くのと同時に、電車の扉が閉まった         「もう!澪(ミオ)のせいなんだから!!」     「ごめん!だって、カッコいい人が居たんだもん・・・」         そう言って顔の前で両手を合わせる澪       次第に下りてくるその手に友は一度冷たい視線を向け     近くの椅子に腰掛けながら「どんな人~?」と     さっきまでの怒りを何処かに吹っ飛ばして話を持ちかけてくる
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

121人が本棚に入れています
本棚に追加