パルフィーユの森

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「えっ!?王子様の妃になるっ!?」 「オメデト―ございます! アナタは王子様の妃となったのです。一ヶ月後、また迎えに来ますね」 ど‥どうしよう――――!!?? 私はメル。 普通の国民なのですが‥ 今日いきなり王子様の妃になったと言う告げが来た。 名前も顔も見たことの無い人と 結婚するなんて‥私はイヤ。 ここの王国はとても自分勝手過ぎて呆れたモノだ。 しかも一ヶ月後なんて早すぎる。私はまだ16才。 率直に言えばもうすぐで17才だ。 これからが楽しい人生なのに一気にダウン。 一生城の中で過ごすだなんて‥ 私には堪えられない! 小さな市場に出れば噂が広がっていた。 「聞いた?隣娘が妃に選ばれたんだって。可哀想に」 「良かった、私じゃなくて」 色々な声が聴こえる‥ 私だってイヤなのに…‥ どうしようっ‥  
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