-昼-

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『大河先輩―!!!頑張ってぇー』 ダッダッダッダッダッダッ バッ!!!!! ザザァァッ 『キャーッ☆すごーい!!』 『マジカッコイイ!!!!』 『あれで男だったら完璧なのにぃ~』 先生『走り幅跳びの学校記録を塗り替えた……大河、お前最後の一年だけでも陸上部に入らないか?』 口々に勝手な事を言う周りを無視して次々と測定をこなして行く。 ミキ『すごいね、リュウちゃんが行くとこ行くとこ人だかりだよ!?スターみたいだね☆』 嬉しくない。どんなに騒がれたって私にとっては、むしろ迷惑。 リュウカ『……』 ミキ『そんなに怖い顔しないで!!ある意味長所なんだからさ』 リュウカ『…はぁ』 こんな私でも、なるべく女に見られるように毎日しっかり化粧してる。しかしキリッとした切れ長一重は睫毛を上げてもアイシャドーを塗っても、凛々しい印象は変わらなかった。
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