-夜-

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ケンタ『龍さん、どうでしたか?』 細身の黒スーツにオシャレな装飾。金メッシュの入った前髪に逆立てた髪。 道行く女達が色めき立つ整った顔。 我ながら完璧 リュウ『駄目だったよ。まぁ、暇つぶしにやってるもんだから気にしないけど』 ケンタ『じゃあ事務所戻りますか』 リュウ『あぁ。』 私の親が経営する芸能事務所[ウォルマー・コーポレーション] 事務所自体は中級だが、うちの事務所が育てた子は必ず人気がでる。 そして人気がでた子を名のある大手事務所に売る。そうして大手事務所に新人を育てるリスクを減らすというのが、この事務所の役割だ。 リュウ『健太、明日ナナミの撮影7時入りだから遅刻させないように5時に連絡入れろよ。』 ケンタ『了解です』 ここで私はスカウトとマネージャー業をやり、事務所を手伝っている。 20歳 マネージャー 河田 龍として。
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