-夜-

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単なる趣味と願望だけで男装してる訳ではない。 スカウトの時やマネージャーをしている時には男であった方が彼女達は喜ぶうえにやる気も上がる。 そしてそれがイケメンで、しかも女心が解るとしたら尚更だ。 さらにスカウトするときには男と女、両方の目で吟味するから確実に売れそうな子をスカウトすることができる。 男でない事を恨みつつ、女である事に感謝する リュウ『矛盾だな…』 気が付くと信号待ちの女の子達がこっちを見て騒いでいる。 『あの人カッコイイ!!』『モデルかなぁ?』 リュウ『…ニコッ』 『キャー笑ったぁ』 『マジヤバイ!!!』 しかし男装する本当の理由は、自分自身が強気になれるからだ。 昼の間は、どんなに顔立ちが男でも制服に身を包みいやがおうでも女として扱われ、中途半端に騒がれ、中途半端な自分に嫌気がさす。 そんな私にとって男装は、完璧な自分に近付け自信とオーラを与えてくれるものなのだった。
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