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「そんなことあったんですか!?何も聞かされてなかったですよ。
最終戦の後に、このチームは今年で終わりだと言われたのに…。
社長は、ヤクザみたいな人でしたけど、凄く優しくしてくれました。でも、こんな事があったとは…。」
森川から聞かされた真実に久保田はショックを受ける。
「昔、横浜で最大勢力を誇っていた暴力団、大船会の組長の道楽で、横浜ワイバーンレーシングが出来た。
腕利きのいいメカニックを雇い、GT選手権も鈴鹿8耐でも常勝軍団と言われていた。
当時はホンダからサポートを受けていたが、ある時、ホンダの一部の幹部が暴力団との関与を指摘して、
ホンダからサポートを外され、日産のサポートを受けることになったが、組長が亡くなってから、
ワイバーンレーシングは組長の息子が経営をする事になったが、
内部紛争があって、ワイバーンレーシングを潰すために反逆にまわった
チームの関係者が勝手に八百長をやりだした。
そして、チームは八百長で永久追放で解散、ショップも廃業…。暴力団内の紛争が他の組にも飛び火して、暴力団同士の抗争になった訳さ。」
森川はスーパーGTのレーサーとして得た情報を久保田に伝える。
「おい、そろそろマシンのチェックをするぞ!」
大谷は、森川と久保田を呼び出す。
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