負け犬魂

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「何なんですかね。あの人…。」 仲間の一人が高園に話しかけた男を不思議に思う。 片付け終えると、高園は話しかけた男のところに向かう。 「ここで話すのもあれだから、近くの喫茶店で話をしよう。」 男は高園を喫茶店に連れていく。 「ご注文はいかがなさいますか?」 喫茶店の店員が注文を聞きにくる。 「俺はホットコーヒーを。お前も何か飲んでいいぞ。」 男は黙ったままの高園に話しかける。 「俺もホットコーヒーで…。」 高園も男と同じくホットコーヒーを頼む。 「紹介が遅れた。俺はショップRーZONEのオーナー、池上和也や。大阪の高槻で自動車工場3代目をしてたが、親父に高槻の店を任せて鳥取県倉吉市にTottoriRーZONEを立ち上げた。」 池上は高園に自己紹介をする。 「それで、何で俺に話しかけたのですか?」 高園は池上に話しかける理由を尋ねる。 「単純に言えば、俺のチームでD1参戦しないかと言うことや。 高槻では俺がデモカーのGTーRに乗って、大阪環状線や湾岸線を走って店の知名度を上げた。 でも、俺は新たな挑戦で鳥取で独立した。鳥取から全国、全世界に俺が強い事を知らしめたくて、D1のチームを作ろうと思った。ドライバーにお前をとな。」 池上は高園にワークスドライバーへと誘う。 「俺は別にいいと思います。ただ、条件付けてもらってもいいですか?」 高園は池上の話を聞いて、返事をする。 「何だ?条件ってのは?」 池上は高園がいう条件を尋ねる。 「D1ストリートリーガル、俺が族をやってた時から、俺を支えてきてくれた仲間とやってます。ですから、メカニックでとは言いません。雑用係でもいいので、俺の仲間も入れてくれますか?」 高園は池上に条件を言う。 「まぁ、ええやろ。」 池上はあっさりと快諾した。
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